AI用語集

画像・動画・音声の生成AIの用語(21語)

文章での指示から、画像・動画・声・3Dなどの「作品」を生み出すAIの用語をまとめます。

収録 21語最終更新 2026-09-08

この分類の言葉が、実務のどこで出てくるか

制作物を外に出すか社内で作るかの判断に関わる分野です。完成品を置き換える話ではなく、外注前のたたき台をその場で作れるようになると打ち合わせの回数が減る、という効き方をします。どこまで社内で持つかの線引きは会社ごとに違うので、AI顧問の相談でもよく扱う範囲です。

収録している用語(21語)

画像生成AIがぞうせいせいエーアイImage Generation AI

ざっくり「こんな絵がほしい」と言葉で頼むと、それらしい画像を描いてくれるAIです。

大量の画像と説明文を学んだAIが、文章の指示にあわせて新しい画像を作り出します。社内に「指示すればすぐ描いてくれる専属イラストレーターがいる」ようなイメージです。ただし、できあがった画像が実在の作品や人物に似てしまうこともあるため、商用利用や著作権には注意が必要です。

使いどころチラシやSNS投稿のイメージ画像、提案資料の挿絵、ブログのアイキャッチなどを外注せずに用意したいときに役立ちます。

テキストto画像テキストトゥーがぞうtext-to-image

ざっくり文章(テキスト)を入力すると、その内容の画像を作る仕組みです。

「青空の下に立つ笑顔の営業マン」のように言葉で書くと、その通りの画像が生成されます。デザイナーへ口頭で発注するのと同じで、指示の文章(これをプロンプトと呼びます)が具体的なほど、ねらい通りの絵に近づきます。逆に指示が曖昧だと、思ってもみない方向の絵が出てくることもあります。

使いどころ「冬の電気代節約をイメージした暖かい部屋の絵」など、手元にちょうどいい写真がないときに、言葉だけでビジュアルを用意できます。

画像to画像がぞうトゥーがぞうimage-to-image

ざっくり元になる画像を渡して、それを下敷きに別の画像へ作り変える方法です。

ゼロから描くのではなく、「この写真の雰囲気で」「この手描きラフをきれいに」と元画像をたたき台にして加工します。ラフスケッチを清書したり、写真をイラスト調に変えたりと、もとの構図を活かしたいときに便利です。下絵を見せながらデザイナーに「これをこう直して」と頼む感覚に近いです。

使いどころ手書きの店舗レイアウト案をきれいな図に整える、既存の商品写真をパンフレット用の雰囲気に作り替える、といった用途に向きます。

インペインティングインペインティングInpainting

ざっくり画像の一部分だけを塗りつぶし、その箇所をAIに描き直してもらう技術です。

写真に写り込んだ余計な人や物を消したり、空いたスペースに別のものを描き足したりできます。修正したい場所だけを指定するので、他の部分はそのまま残せるのが特長です。写真の一部を消しゴムで消して、その上から描き直してもらうイメージです。

使いどころ店舗写真から通行人を消す、商品写真の背景の余計な物を取り除く、といった「ちょっとした不要物の除去」に重宝します。

アウトペインティングアウトペインティングOutpainting

ざっくり画像の外側にさらに絵を描き足して、枠を広げる技術です。

インペインティングが「内側の修正」なら、こちらは「外側への拡張」です。縦長の写真を横長に広げたり、見切れている背景を自然に補ったりできます。写真の周りに白紙を貼り足して、その続きを描いてもらうようなものです。

使いどころSNSやスライドの縦横比に合わせて写真の余白を自然に足す、バナー用に背景を左右へ広げる、といった「サイズ合わせ」に使えます。

アップスケーリングアップスケーリングUpscaling

ざっくり小さくて粗い画像を、大きくきれいに引き伸ばす技術です。

ただ拡大するとぼやけてしまう画像を、AIが足りない部分を補いながら高解像度に作り直します。ピンボケや低画質の写真を、はっきりした見栄えに整えられます。古い小さな証明写真を、引き伸ばしてもきれいに見えるよう描き起こしてもらう感覚です。

使いどころ昔の小さなロゴ画像を印刷用に大きくする、解像度の低い商品写真を資料やチラシで使える品質に引き上げる、といったときに便利です。

LoRAローラLow-Rank Adaptation

ざっくり画像生成AIに、特定の絵柄やキャラクターを少しだけ追加で覚えさせる小さな「追加教材」です。

正式名称は「Low-Rank Adaptation」。AI本体を丸ごと作り直さずに、少量のデータで「この画風」「この人物」「この商品」といった得意分野を後付けできます。ベテラン社員に分厚いマニュアルを渡すのではなく、「うちの会社のクセはこれです」という短いメモだけ渡して慣れてもらうイメージです。手軽で軽い反面、使う画像の権利には注意が必要です。

使いどころ自社キャラクターや決まった商品デザインを、毎回ぶれずに同じ雰囲気で生成したいときに役立ちます。

ControlNetコントロールネットControlNet

ざっくり画像生成AIに「構図やポーズはこの通りに」と細かく指示を効かせる仕組みです。

言葉だけでは伝わりにくい「人物の姿勢」「線画の輪郭」「奥行き」などを、お手本の画像で形をしっかり固定しながら描かせます。文章での発注に「この型紙の通りにお願いします」と設計図を添える感覚です。これにより、思い通りの構図に近づけやすくなります。

使いどころ決まったレイアウトのバナーを量産する、線画やラフの構図を保ったまま色や質感だけ変える、といった「型をそろえたい」作業に向きます。

Stable DiffusionステーブルディフュージョンStable Diffusion

ざっくり無料でも使える、代表的な画像生成AIです。

Stability AI社が公開した画像生成AIで、誰でも入手して自分のパソコンや社内環境で動かせるのが大きな特長です。LoRAやControlNetと組み合わせて細かく調整できるため、こだわって作り込みたい人に人気があります。自由度が高いぶん、初期設定や操作にやや慣れが要る点と、学習元の画像をめぐる権利・商用利用の条件は事前に確認しておくと安心です。

使いどころ画像を社外に出さず社内だけで生成したい、大量の画像を低コストで作りたい、といった現場に向いています。

MidjourneyミッドジャーニーMidjourney

ざっくり美しい仕上がりに定評のある、有料の画像生成サービスです。

言葉で指示するだけで、雰囲気のある完成度の高い画像が出やすいことで知られています。細かい設定をしなくても見栄えのよい絵が得られるため、デザインの専門知識がなくても扱いやすいのが魅力です。利用には月額の有料プランが必要で、生成画像の商用利用の可否はプランごとに条件が決まっているため、契約内容を確認して使います。

使いどころ提案資料の表紙やイベント告知など、第一印象が大事なビジュアルを手早く用意したいときに向きます。

DALL-EダリDALL-E

ざっくりChatGPTを作ったOpenAI社の画像生成AIです。

OpenAI社が開発した画像生成AIで、ChatGPTと同じ画面の中から会話しながら画像を作れるのが特長です。「もう少し明るく」「文字を入れて」といった追加のお願いを、そのまま続けて指示できます。普段ChatGPTを使っている人なら、新しいアプリを覚えなくても始めやすい点が利点です。生成画像の利用ルールは提供元の規約を確認しておくと安心です。

使いどころChatGPTで文章を作るついでに、その内容に合った挿絵やイメージ画像もまとめて用意したいときに便利です。

動画生成AIどうがせいせいエーアイVideo Generation AI

ざっくり文章や画像をもとに、動く映像を作ってくれるAIです。

静止画ではなく、数秒〜数十秒の動画を生み出します。撮影・編集の手間をかけずに短い映像を用意できるのが魅力ですが、現状は長尺や複雑な動きはまだ苦手なこともあります。撮影クルーを呼ばずに、言葉だけで簡単なPR動画の素材を作ってもらうイメージです。実在の人物に似た映像は権利や肖像の問題が起きやすいため、慎重に扱います。

使いどころSNS用の短い告知動画や、商品の雰囲気を伝えるイメージ映像など、本格的な撮影までは要らない場面の素材作りに使えます。

テキストto動画テキストトゥーどうがtext-to-video

ざっくり文章を入力すると、その内容の動画を作る仕組みです。

「夕暮れの街を歩く人」のように言葉で書くと、その場面の映像が生成されます。画像版(テキストto画像)の動画バージョンで、指示の文章が具体的なほどイメージに近づきます。絵コンテを口で伝えるだけで短い映像にしてもらうような仕組みです。意図しない動きが混じることもあるため、用途に合うか確認しながら使います。

使いどころ企画段階で「こんな雰囲気の動画にしたい」というイメージ映像を、外注前にざっと作って社内共有したいときに役立ちます。

SoraソラSora

ざっくりOpenAI社が開発した、文章から動画を作る代表的なサービスです。

ChatGPTやDALL-Eと同じOpenAI社が手がける動画生成AIで、言葉の指示からなめらかな映像を作れることで話題になりました。当初は限定公開でしたが、その後一般の利用者も使える形で提供が広がっています。利用できるプランや生成した動画の使い方のルールは時期によって変わるため、最新の公式情報を確認して使うのが安全です。

使いどころ会議や企画で「こういう動画を作りたい」というイメージを、その場で短い映像にして見せ合う、といった使い方が考えられます。

音声合成(TTS)おんせいごうせいText-to-Speech

ざっくり文章を入力すると、人の声で読み上げてくれる技術です。

TTSは「Text-to-Speech」の略で、書いた文章を自然な話し声に変換します。最近は機械っぽさが減り、人が読んでいるのとほとんど区別がつかない品質になっています。ナレーターに台本を渡して読み上げてもらう作業を、AIが代わりに引き受けてくれるイメージです。

使いどころ説明動画のナレーション、電話の自動音声案内、社内マニュアルの読み上げなど、声を吹き込む手間を省きたいときに使えます。

音声認識・文字起こし(STT)おんせいにんしき・もじおこしSpeech-to-Text

ざっくり話した声を聞き取って、文字に書き起こしてくれる技術です。

STTは「Speech-to-Text」の略で、音声合成(TTS)とちょうど逆の働きをします。会議の録音やインタビューを、人の手を借りずに文章へ変換できます。会議に同席して発言をすべてメモしてくれる速記担当が、いつでも待機しているようなものです。専門用語や固有名詞は聞き間違えることもあるので、最後に人の目で確認すると確実です。

使いどころ会議の議事録作成、商談内容の記録、顧客との電話のメモ起こしなど、「話したことを残す」作業を一気に楽にできます。

ボイスクローンボイスクローンVoice Cloning

ざっくりある人の声を学習して、その人そっくりの声で話させる技術です。

短い録音を聞かせるだけで、その人の声色を再現し、好きな文章を読み上げさせられます。声の「そっくりさん」を作るようなもので、本人がいなくても同じ声でナレーションを足せるのが便利です。一方で、本人の許可なく声をまねるとなりすましや詐欺につながる危険があり、肖像・人格に関わる権利の扱いに十分注意が必要です。

使いどころ社長や担当者の声で社内向けアナウンスを量産する、ナレーションの言い直しを録り直さず差し替える、といった用途が考えられます。利用は必ず本人の同意のうえで行います。

リアルタイム翻訳リアルタイムほんやくReal-time Translation

ざっくり話した言葉をその場で別の言語に訳して、文字や音声で返してくれる技術です。

音声認識(STT)と翻訳、音声合成(TTS)を組み合わせ、会話をしながらほぼその場で別の言語に変換します。隣に通訳者がついていて、すぐに訳してくれるイメージです。便利ですが、細かいニュアンスや専門用語の訳は完璧ではないため、重要な契約の場では人の通訳と併用するのが安全です。

使いどころ外国人のお客様や海外の取引先とのやり取り、技能実習生など外国人スタッフとの日常的な意思疎通の補助に役立ちます。

ディープフェイクディープフェイクDeepfake

ざっくり実在の人物の顔や声を本物そっくりに作り変えた、偽の映像・音声のことです。

AIを使って、ある人が「言っていないこと」を言っているように見せかける偽映像を作る技術、またその偽の成果物を指します。精巧すぎて本物と見分けがつきにくいため、なりすまし・詐欺・デマ拡散に悪用される深刻なリスクがあります。便利な技術の裏側、いわば防犯上知っておくべき「気をつけるべき手口」として理解しておくことが大切です。

使いどころ業務で作るものではなく、「うちの社長の偽動画でだまされない」ための知識として重要です。不審な動画や音声の指示は、別経路で本人確認する習慣をつけましょう。

3Dモデル生成スリーディーモデルせいせい3D Model Generation

ざっくり文章や写真をもとに、立体(3D)のデータを作ってくれるAIです。

平面の絵ではなく、あらゆる角度から見られる立体物のデータを生み出します。これまで専門ソフトと時間が必要だった3D作りを、言葉や数枚の写真から手早く下地を作れるのが特長です。粘土細工を口頭でお願いして、おおまかな形を起こしてもらうイメージです。細部の精度はまだ発展途上で、最終的には人の手で整える場合が多いです。

使いどころ商品の試作イメージ、展示ブースや店舗レイアウトの立体イメージ、提案用のモックアップ作りなどの初期検討に使えます。

AIアバターエーアイアバターAI Avatar

ざっくりAIが作る、しゃべって動く「分身キャラクター」のことです。

人物の画像や動画をもとに、原稿を渡すと口や表情を動かして話す映像を作れます。音声合成と組み合わせれば、台本を入力するだけで「人が説明している動画」が完成します。社員の代わりに案内役を務めるデジタルの受付係のようなものです。実在の人物をもとにする場合は、本人の同意と権利の確認が欠かせません。

使いどころ商品説明動画、社内研修コンテンツ、Webサイトの案内役など、毎回人が出演しなくても「話す動画」を量産したいときに使えます。

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言葉が分かったら、次は自社の業務に当てはめる番です

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この用語集は、最適AIが法人向けAI研修「最適スクール」の受講者向けに作成した教材をもとに公開しています。2026年時点の一般的な用法をビジネス初学者向けにまとめたもので、特定の製品・サービスの推奨を目的とするものではありません。用語の意味や範囲は今後変わることがあります。